英語をゼロから学習しようとしている人、もう一度英語をやり直そうとしている人向けに
英語をはじめる前にどのようなことに注意していけば、挫折せずに効率よく学習ができるかについてまとめていきます。
本当に英語って必要?
いきなり、モチベーション下げるようなこと言うなよと思った方もいらっしゃるかもしれません。すいません、ただこれは結構大事なことです。
もし、英語を勉強するために英語のサイトをチェックしたり、教材を探したり、英会話スクールに通おうと考えているのであれば、質問させてください。
なぜ英語を勉強しようと思ったのですか?
目標とするレベル、例えばTOEIC600点取る、海外旅行で話せるようになりたいなどの目標は答えられても、勉強しようと思った理由が曖昧な人が意外と多いです。
動機が曖昧だと、確実に挫折します。
英語を学習するには、時間と労力が必要です。お金もそれなりにかかります。
私は28歳から本格的に英語を勉強しはじめましたが、そう簡単に英語を話せるようにはなりませんでした。
留学費用をねん出するために貯金もしましたし、教材も100冊以上購入し、今なお継続して英語は勉強しています。
私が英語を学習しはじめた時の動機は、「海外に移住してみたい」でした。当時は、日系の不動産会社で働き、朝から夜遅くまでストレスフルな生活を送っていまして、このまま俺はサラリーマンとして働いて死んでいくのかと途方に暮れていました。
ただ「海外に行けばこの生活からも解放できるのでは?」というわりとネガティブな理由で英語を勉強しはじめました。
ただ、今の動機は海外でビジネスをしたいに変わりました。実際に海外に移住することは達成してしまったので、次の動機が必要になったからです。
動機は、移ろいやすいですが、その程度でよいと思っています。
動機は何でもいいです。会社での昇進・昇給に必要だから、英語がペラペラ話せたらかっこいいから、海外旅行に行きたいから、海外でビジネスをやってみたいから、日常会話くらい話せるようになりたいから、外国人の恋人・パートナーが欲しいから、などなど。
まずは、なぜ英語を勉強したいと思ったのか、動機をはっきりさせましょう。
目標の設定と現状の把握はできていますか?
動機をはっきりさせたら、SMARTの法則を使った目標設定、現状把握をしましょう。
やみくもに英語を勉強しはじめると挫折しますので。
SMARTの法則ですが、ビジネスの世界ではわりと有名でしてGeorge T. Doranさんという方が提唱した目標設定法です。
SMARTの法則では、
①Specific(具体的か)
②Measurable(測定可能か)
③Achievable(達成可能か)
④Relevant(関連があるか)
⑤Time-bound(期限があるか)
という5つの要素から目標設定を行っていきます。
では、英語学習におけるSMARTとはどんなものか見ていきましょう。
Specific(具体的か)
はじめに、目標が具体的でわかりやすくなっているか。
よくありがちなのは、「英会話を頑張るから学校に通う」「教材を一生懸命やる」といった抽象的な目標になってしまうことです。
目標を具体的にするための参考として、5Wを使ってみましょう。
- Who:誰が →私
- What:何を →TOEIC
- When:いつ →朝の通勤時間
- Where:どこで →電車
- Why:なぜ →昇進のため
5Wを参考にすると、具体的になりやすくなります。
Measurable(測定可能か)
次に、目標達成のプロセスを測定できるように数字を使います。
× ビジネス英語ができるようになる
→測定不可能
〇 TOEICで800点を3ヵ月以内に取得するために、〇〇問題集を1日3ページ解く。
→誰が見ても測定ができる。
Achievable(達成可能か)
目標は、簡単すぎるものでも難しくすぎてもダメです。
達成するためには、現実とはかけ離れたものであってはなりません。
× TOEIC400点から900点取得する
→400点の人がいきなり900点にすると挫折する
〇 TOEIC400点から600点取得する
→2、3ヵ月あれば200点アップは十分可能。ラクには取得できない。
Relevant(関連があるか、価値感に合うか)
自らの目標に関連しているか、目標が自らの価値観に沿っているか。
はじめの動機に使いですが、なぜその目標を達成しなければならないのかがわかっているかということです。他人のアドバイスよりもまずは自分自身が、英語を使って何をしたいか?を考えます。
× 海外旅行で英語が話せるようになりたいのに、文法が大事といわれたので文法書をやる
〇 海外旅行で英語が話せるようになるために、英会話フレーズを50個だけマスターする
Time-bound(期限があるか)
最後に、いつまでに目標を達成するのかを決めましょう
× なるべく早いうちにTOEIC600点取得する
〇 3ヵ月以内にTOEIC600点取得する
次に現状把握です。
現状把握は、簡単でしてサクッとレベルチェックテストを受けてしまいましょう。
30分もあればだいたいの自分のレベルがわかります。
インターネットで「英語 レベルチェックテスト」と入力すれば、英会話を専門としている学校やサイトが無料で提供してくれています。ありがたいです。
現状把握と目標設定ができたら、ようやく行動開始です!
継続できるしくみ作りができていますか?
何か新しいことをはじめてみたものの、習得できないのは続かないからです。
かくいう私も飽き性なので、ロケットスタートして3日たったら辞めていることは本当にたくさんあります。フィリピン語(ビサヤ語)をマスターする、絵を習う、1日1食、ブログを毎日アップする、早寝早起きする、などなど。
飽きっぽいという性分もありますが、やる動機が曖昧、SMARTの法則を使っていないことが原因だと思います。さらに、もう一つ重要な要素が抜けていたからです。
それは、継続できるしくみを作っていなかったからです。
今まで継続ができている英語と他の続かなかったものを比較すると、続けることができている英語学習については、以下のしくみを整えていたので、継続することができました。
宣言する
英語を勉強しはじめた当時は、友人に英語を勉強しているアピールをしていました。
メリットは、協力者が得られやすいのと、飲みの誘いを断りやすいことが挙げられます。
私はTOEICを受験しようとしていたのでランチの時間に単語帳を勉強していました。そうすると同僚も感化されたのか、「自分もTOEIC受ける」と。そこから、ランチの時間はTOEICの単語テストの出し合いみたいなことやりはじめました。楽しく学習ができましたね。
あとは、SNS(ツイッター、FB)などで宣言することで、習慣化ができ、賛同者も現れます。
ツイッターなどで、30daysチャレンジと称して毎日の勉強記録をつけると続けやすいかと思います。
楽しい方法を学ぶ
好きなことなら継続しやすいです。英語と聞くとどうしても、中学や高校で習っていたから勉強という意識が働いてしまうのですが、あくまでも英語はツールにすぎないわけです。
このあたりは、THE eigo塾のしゅうの記事でも取り上げています。
教える
続けるしくみとして「教える」をオススメしたいです。
なぜならば、インプットしたことをアウトプットすると学びが一気に加速するからです。
ある程度、学習を続けると知識が溜まっていきます。
それをこれから学習しようとする人に共有していくのです。
友人や同僚でもいいですし、子どもでもいいかもしれません。
最近では、サラリーマンでも副業ができるので、バイトで塾講師なんかもオススメです。
お金ももらえて、知識を共有する、学びを得ることができるので一石二鳥です。
まとめ
英語をはじめる前に知っておきたい3つのことをお伝えしました。
英語をはじめる前には、動機をはっきりさせ、現状把握と目標設定をSMARTで行い、継続できるしくみ作りを意識することです。
英語学習に挫折しないためにも、以上のことを意識していきたいですね。