こんにちは。東南アジアの山田塾長です。
私はこれまで日本をはじめ、カナダ・フィリピン・タイといった国で働いてきました。海外就職デビューとしては、やや遅めの30歳を過ぎてからです。
27 日本でサラリーマン
28 退職。日本語学校で日本語勉強
29 フィリピンで英語勉強
30 カナダで英語超勉強
31 フィリピンで就職
32 翻訳の仕事開始
33 東南アジアの可能性に気付く
34 TOEIC915。めまいに悩み始める
35 「セブと生活と私」出版
36 英検準1級取得来年は1級予定#10年を振り返る
— 東南アジアの山田塾長 英検・TOEICときどき旅のこと! (@thejukucho) September 29, 2019
20代後半までは日本でサラリーマン (不動産関係) を6年ほどしていました。
カナダでは、ワーキングホリデービザで英語環境でネイティブの人達と仕事をしたり、フィリピンでは英会話学校でマネジャーやITコンサル企業で翻訳をしたり、タイでフリーランスで翻訳をしてきました。 (最近、日本に戻り就職して英語を使って仕事をしています)
最近、日本に戻って友人から聞かれるのが、そもそも山田ってどうやって海外で働くようになったのか?ということです。(お前、英語とか全然できなかったよね?というディスりが入っております)
具体的には、
・30歳でどうやって英語を勉強したの?
・帰国子女でもないお前が海外就職ってどうやってしたの?
・どんな流れで海外では就活ってするの?
・ビザとかはどうなるの?
といったような質問です。
ここでは以上のような質問に回答する形でシェアしていきたいと思います。
目次
海外で働くと決意した時から内定もらった時までの流れ
「よし! 海外で働いてやるぞ!」と思った時から、実際に内定を頂けるまでの大まかな流れをまずはシェアします。
海外で働くと決意した時から内定もらった時までの流れ
1. 英語力を身につける (面接と履歴書対策)
↓
2. 情報を集める (ネット、説明会参加、人材紹介エージェント登録)
↓
3. 応募する
↓
4. 面接を受ける
↓
5. 内定をもらう
※1が一番時間がかかりました。2~5までのプロセスは約1ヵ月半かかりました。
1. 英語力を身につけた (面接と履歴書対策)
海外で働くといっても、20代後半まではバリバリの日系企業で英語も使わない仕事をしていました。
そこでまず私がやるべきことは、英語力を身につけることでした。
そこでどうしたのか?
①独学、②フィリピン短期留学 (3週間)、③カナダ留学 (2ヵ月ビジネス英語のみ)の3点セットです。
なんせ英会話なんかまるでやったことないんですから、知識+実践を短期でやってしまおうと。
【海外で働こうと思った時の私の英語スペックと海外経験】
・英検2級を大学2年時に取得したが、英会話はまるでできない。
・大学卒業後は英語を使って仕事をしたことがない。
・もちろん留学などしたことはない。
・初めての海外旅行は、19歳の時の香港。beef or chickenが聞き取れずショック。
・25歳の時にタイ、ベトナムに1週間旅行したことあり。
①独学では、2つの参考書を徹底的にこなしました。「1分間英語で自分のことを話してみる」 と「日本のことを1分間英語で話してみる」 です。
こちらの本、英語で自己紹介、趣味、仕事、日本のことなど1分くらい話せない人には、超オススメです。私は2冊を1ヵ月くらいかけてやりこみました。海外に行ったらこれくらいは話せないと正直ツライです。。。逆にそれくらいはできるという人には必要なしです。
上記の2冊でも難しい人は、「たったの72パターンでこんなに話せる英会話」で例文を丸暗記してください。基本を徹底的にしみこませる必要があります。これくらいはできないと、そもそも海外就職、英語を使った業務は無理です。 (ですが、日本語のみを使うコールセンターなどの職もあるので、その場合英語力必要ありません。)
②フィリピン短期留学 (3週間) では、本当に短い期間でしたので、上記2冊の参考書をしっかり言えるようにすること、外国人との会話に慣れることを大きな目標にしていました。
留学に興味があれば一度エージェントさんに話を聞いてみるといいです。0円留学みたいなものもあります。
【0円留学】国内ワーホリ経由≫海外留学行き|留学貯金0円&英語力0の留学希望者を徹底サポートするのが「Global Dive」です。
フィリピン留学については以下の記事でも紹介しています。
③カナダ留学 (2ヵ月ビジネス英語のみ)では、現地で仕事を見つけることができるように、徹底的に英語面接の練習と履歴書 (レジュメ・CV) の書き方を身に着けました。
このおかげで、1ヵ月後にはカナダのドラッグストア (Pharmacy) でセールスアシスタントとして働くことができました。 (就職ではなくアルバイトです)
英語で面接する際の対策については以下を参考にしてみてください。
2. 情報を集める (ネット、説明会、人材紹介エージェントに登録)
日本に帰国して、本格的に就職活動を開始しました。
英語を使って仕事をしたかったので、ネットでは「英語 就職」「英語 求人」などのキーワードで検索していました。
【日本帰国後の私の英語スペック】
・TOEIC 840点
・カナダ人と9か月間、英語を使って仕事する経験をした (ワーホリ)
また、日本で人材紹介エージェント主催の「アジアで就職するための説明会」があったので参加してみました。当時はタイ、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシアを主に取り上げられていました。今ではミャンマーやフィリピンなどもありそうですね。
さらに重要なのは人材紹介エージェント登録です。アジアの海外就職で有名どころを紹介しておくと、
アジアの有名な人材紹介エージェント
・JAC Recruitment→アジア各国 (シンガポール、
・GJJ→実際に説明会に行ったことがあります。
・カモメアジア転職→アジアに特化したエージェントです。
・エン転職→日本でも有名ですが、海外案件もあります。
・既卒・フリーターでも就職できる!【第二新卒エージェントneo】
・ALC (Asian Leaders Carrer)→以前eigo塾でもインタビューさせていただいた蒲原隆さんがオーナーを勤めるタイの人材紹介会社です。
・ジョブポット→フィリピンのマニラやセブに特化したエージェントです。現地の日本人なら誰でも知っている有名どころ。
結果から言うと、私も人材紹介エージェント経由で仕事が決まりました。海外就職する人は登録はしておいた方がいいです。特に初めて海外就職される方には、無料でサポートが受けられるので、登録しておかない理由が見つかりません。
3. 応募する
人材紹介エージェントに登録すると、スカウトされることがあります。そのスカウト案件をチェックしていき、興味があった7社ほどに応募しました。実際に声がかかったのは7社中4社です。その内3社に面接を受けています。内定率をあげるためのコツとしては、
「スカウト案件で興味がある」場合は絶対に応募する。「興味はあるがスカウトなし」は、とりあえず様子を見て応募するです。
もちろん、どれだけの量を応募するかによりますが、中途の場合はあまり何十社も受けないほうがいいです。時間やお金 (交通費など) や体力もかなり消耗しますよ。
ただし、書類選考で落とされる可能性が十分にあるので、目安として10社前後を目途に応募されるといいかと思います。
4. 面接を受ける
結局、私が面接までいったのは、7社中3社です。ベトナムにある大手日系企業、フィリピンにある日系英会話学校、日本の英会話学校でした。
東南アジアのベトナム、フィリピンの会社ではSkypeでの面接でした。この2社では英語の面接がありませんでしたが、英語がどれくらいできるか、現地でどれくらい勤める意欲があるか、入社後どんなことがしたいか、などが聞かれました。
海外で就職する時には、英語力そのものよりも以下の2点が強く求められる印象でした。
・現地でどれくらい長く勤務する意志があるか?
・成長意欲はどの程度あるか?
日本の英会話学校では2回面接があり、英語で面接がありました。英語での面接対策は下記の記事をご参考に。カナダでのワーホリ時、外資系企業の面接で聞かれたこと、答えた内容について書いてあります。
5.内定をもらう
3社とも内定を頂きましたが、結局私は、給料が一番少ないフィリピンを選びました (笑)。
理由は、
・フィリピンは国民のほとんどが英語が話せる。(タイやベトナムでの英語使用率はわずか)
・給与が多少安くとも英語をきちんと使って仕事をしてみたかった。
・英会話学校ならもっと英語が上手くなるだろう。
この条件に合うのがフィリピンだったからです。 (ですが、その1年後にはフィリピン国内にあるアメリカの外資系企業に転職することなります。)
最終面接を受けてから、内定の連絡は2日後にいただきました。日本にある企業は最終面接から1週間でしたので、わりと海外での内定は早いです。
ビザは会社に就業ビザを発行してもらいます。
ちなみにフィリピンで外資系企業で働く場合は、正社員 (regular employee) か契約社員 (contractor) かのどちらかによってビザが変わってくるので注意が必要です。 実は私はこれでかなり苦労しています。情報を持っている方が強いのです。
まとめ
まず海外就職するには、簡単な英会話でもいいので身につけましょう。できるようになったら人材紹介エージェントに登録して情報を集めて、気になるところがあったら応募してみましょう。もし不安な方がいらっしゃいましたら、問い合わせフォームで質問してください。英語面接が不安な方は、以下の記事も参考にしてみてください。
海外就職やフィリピンでの現地採用について、もう少し知りたい方には、現地で働く日本人にインタビューした私の本もありますので、よければチェックしてみてください。海外に行ったきっかけや英語力、実際に海外で働いてみてどうだったのか、リアルな情報を知ることができます。