台湾に滞在した記録です。貧乏旅行で、観光というよりも滞在という感じです。基本は滞在先で作業してたりするので、積極的に観光地にもいきません。仕事をしないときは地元の安くておいしいものを食べたり、散歩したりして時間をつぶしてます。参考になれば幸いです。
↑前回の滞在記。
今回は嘉義から日帰りで行ける阿里山を紹介します。
神秘的な景色が広がる阿里山
以前、日本の屋久島へトレッキングしに行ったことがあります。屋久島の自然はもののけ姫のモデルになっているとも言われており、それはそれは素晴らしい景色が広がっていました。そして阿里山の景色は、私が屋久島で見た光景とそっくりでした。樹齢2000年以上と言われる巨大な木々、びっしりと生い茂る苔など、自然の生命力を感じるその光景に圧倒されました。さらに阿里山の素晴らしいところは、標高の高い場所までバスや電車で簡単にアクセスできるため、嘉義から日帰りで行けるうえに、本格的な装備もいらないということです。 (山は寒いので防寒具は必須です。) また、阿里山で一泊すれば美しいご来光も見れます。台湾旅行に来て時間があれば絶対に寄って欲しい場所です。
阿里山へのアクセス
トレッキングができる沼平 (ジャオピン) 駅までは、電車やバスを乗り継いで行く必要があります (2019年7月現在)。
主要な駅
嘉義 (ジャーイー)
台中より南、台南のすぐ上にあります。台北から電車で3時間半程度。ここから阿里山行きの電車やバスに乗ります。
奮起湖 (フェンチーフ)
嘉義駅から乗れる阿里山森林鉄道の終点です (2019年7月現在)。
阿里山 (アリシャン)
「阿里山国家森林遊楽区」の入り口の駅です。入園料は平日150元、休日200元、子供は100元。
沼平 (ジャオピン)
トレッキングができる森がある駅です。
電車で行く
嘉義駅から阿里山森林鉄道に乗って奮起湖駅まで約2時間半。片道384元。そこからバスに乗り換えて阿里山駅までさらに1時間弱です。電車は人気で席数も決まっているので、日程が決まっているのであれば事前に駅でチケットを買っておくとよいです。 (私は鳳山駅で購入したので、どの駅でも購入できると思います。) スケジュールは画像参照。
メリット⇒電車自体に歴史があり、乗り心地も景色も最高。奮起湖駅にはお土産屋もあります (阿里山の中にもお土産屋はある)。駅弁が有名なので、バスが来るまで食べて待つのも楽しい。
デメリット⇒平日は行きと帰りがそれぞれ1本ずつしかない。土日は3本ずつあるが、めちゃめちゃタイトスケジュール。「電車で行く⇒トレッキング⇒電車で帰る」スケジュールは不可能。時間がかかり、乗り換えが面倒。
バスで行く
嘉義駅から阿里山駅まで直通2時間弱。スケジュールは画像参照。悠遊カードを使って211元でした。
メリット⇒行きも帰りも本数が多いです。早朝の便は5:55というのがあるので、朝早くからトレッキングを開始できます。電車と比べて安いし早いので、圧倒的に効率は良い。
デメリット⇒山道を行くのでカーブが多く、めちゃめちゃ酔います。私は結構キツかった。
阿里山から沼平への行き方
電車 (沼平線) が出ています。100元で所要時間はわずか6分ほど。スケジュールは上記画像参照。沼平までは距離はあまりないので、阿里山から沼平方面に向かってトレッキングするのでもOK。20~30分程度。
私の辿った日帰り阿里山トレッキングルート
まず、嘉義駅9:00発の阿里山森林鉄道に乗りました。人気だそうでチケットも売り切れてしまうことがあるらしいので、前々日に購入しておきました。
とにかく電車が可愛いくて味わい深いです。文字通り「ガッタンゴットン」と山道を登っていきます。車窓からの景色は抜群。
この鉄路はもともと、日本統治時代に阿里山からヒノキなどを伐採して運ぶために作られたそうです。ここから運ばれた木は日本の神社建築などに使用されています。歴史的なことを知ってから乗ると、また感慨深いです。
奮起湖駅には予定より少し遅れて11:40頃に到着。次の阿里山行きバスまで1時間程時間があったので、少し回りを散策します。
早速山っぽい感じが出ています。右奥の建物の中には、昔使われていた汽車が展示されています。
お土産屋もあります。阿里山はお茶が有名。タピオカティーが売っているお店はたくさんありますが、メニューに「阿里山茶」がある店もたまに見かけます。それくらい有名。
奮起湖駅の名物、駅弁 (120元) を購入。うまい! 台湾で食べるお弁当はいつもおいしい。トレッキング前の腹ごしらえもバッチリ。お店のおばちゃんがバス停の場所も教えてくれました。
12:50に阿里山行きのバス乗車。繰り返すカーブに酔いながら13:50頃阿里山駅に到着。とたんに雨が降ってきました。ガックシ。
とりあえずゲートで阿里山の入山チケットを購入 (150元)。マップをもらいました。現在地 (入口) は左下ですね。
ゲートから阿里山駅まではあるいて5分ちょっと。仕方ないので沼平までは電車で行くことにしました。
寒いです。乗車券は100元。乗車時間はわずか6分ほど。
同じくかわいらしい電車に揺られて進みます。
沼平に着くとラッキーなことに雨がやんでいました。いい気分でトレッキング開始です。
もののけ姫の世界に迷い込んだような神秘的な景色。空気もおいしい。
道がちゃんと舗装されているのでとても歩きやすいです。楽ちん。
巨大で不思議な形の木がそこら中に生えてます。
しばらく行くとお店が並んでます。阿里山茶などのお土産も買えるし、軽食も取れる。
このあたりで少しずつ雨が強くなってきましたが、いまさら引き返せません。ズンズンと奥に進みます。
この木、なんと樹齢2000年とのことです。巨木28号と名付けられておりました。鉄人を彷彿とさせる番号ですね。
巨木群桟道と名付けられている箇所があり、樹齢1000年前後の木々がバンバン立っていて圧倒されます。これは二つの木々が倒れて支えあった形になってます。すごい。
このあたりでもう土砂降り状態だったんですが、道は前にしかないのです。びしょ濡れになりながらひたすらに前進。たまに木々の傘で一休みさせてもらえました。雨のおかげで写真はとてもいい感じに撮れましたね。
こちらは樹齢2300年! さすがにここまでくると神扱いです。この木が2300年の間に見てきた景色に思いを馳せつつ、阿里山駅方面へ向かいます。
結局そのまま歩いて阿里山駅まで戻りました。入口にあるセブンイレブンの前から、17:10発の嘉義駅行きのバスをキャッチ。駅まで約2時間。楽ちんですが、やっぱり帰りも酔いましたね。
当日のスケジュール
09:00 嘉義駅発。阿里山森林鉄道。
11:40 奮起湖駅着。昼食に駅弁。
12:50 奮起湖駅発。バス。
13:50 阿里山駅着。
14:30 阿里山駅発。沼平線。
14:36 沼平駅着。トレッキング開始。
16:40 約2時間のトレッキングを終え阿里山駅に到着。
17:10 阿里山駅発。バスで嘉義駅へ。
19:20 嘉義駅着。
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昭和59年生まれ。東京都出身。21歳の時にイギリスへ約半年間の語学留学。28歳の時にワーホリでカナダへ。1年半滞在した後、30歳でマレーシアの音楽学校に入学。卒業後はフィリピンで社内翻訳者として働き、現在はフリーランスで翻訳をしながら、音楽を作ったり旅行したりしてます。TOEICは950点◎。フレディ・マーキュリーが永遠のアイドル。2か月の台湾ノマド生活をまとめた『台湾滞在記: 生活費 月6万円で一周 』がKindleで販売中。