【発音クエスト】発音記号を学んで「伝わる英語」を話そう【まとめ】

英語は現実世界のRPGである

RPGの世界では、長い長い旅の途中その時々で各地の街を訪れ、様々な装備を身に着け、あらゆる敵と戦い経験値を稼いでレベルアップを続け、特技を覚え、魔法を覚え、そうしてラスボスに挑みます。これはすべてのRPGに当てはまることです。(スーファミ世代である私のFavorite GameはドラクエⅤです。)

ではこれを英語の世界に当てはめるとどうなるでしょうか。文法やボキャブラリーは知識という名の装備品。英語を使って世界中の人とコミュニケーションをとり経験値を稼ぎレベルアップをします。自分が好きな/得意なフレーズを見つけると、それは魔法を覚えたことに相当するでしょう。知識 (装備品) を集めるだけではダメ。かといって知識がない状態で会話 (戦闘) を続けても効率よく経験値があげられません。それぞれをバランスよく伸ばしていくことが大事です。

発音 = 命中率

発音はいわば命中率に置き換えることができます。いくら強い武器を持っていても命中率が低いと相手に当たりさえしません。相手に当たらなければ攻撃も無意味になり、あっというまにパーティ全滅。王様に「おぉ、死んでしまうとは情けない」と言われます。それと同じことで、いくら英語の知識がついてスムーズに話せるようになっても、発音が悪いと相手にまったく伝わりません。

「英語を読める」ことと「発音できる」ことは違います。スペルを字面で読んだところで、相手に伝えられる可能性は60%程度でしょう。私は以前、適当に発音を続けていたら、ネイティブに英語がまったく伝わらなかったことがありました。英語を勉強し始めて何年も経ってからようやく発音を勉強したところ、命中率が一気に95%になり喜んだと同時に、それはもう大変後悔しました。「なぜもっとはやくに　べんきょう　しなかったのだ!」

eigo勇者たちに贈る発音クエスト

自分の経験を踏まえて、ブログを読んでいるeigo塾生たちにも早い段階で発音を学んでほしいという気持ちから発音クエストを制作しました。全8章。これを読めば命中率が90%にはなるはずです。読む際にラーのかがみを手元に置いて、自分の口を見ながら練習するとより効果があるでしょう。

第一章: Consonants (子音) 1 【簡単な子音】

p / b / t / d / k / g、s / ʃ、z / ʒ / dʒ / tʃ

第1章～4章までは子音編です。まずは簡単な発音のものから。このあたりは読み方を覚えてしまうだけでOKでしょう。スライム、キメラ辺りのザコキャラと思っていただいて構いません。

第二章: Consonants (子音) 2 【 V と F の発音】

h / f / v、w、j (y)

FとVは日本にない発音なので少し戸惑うかもしれませんが、歯を下唇に当てるだけなので難しくありません。日本人にはわかり辛いですが、ネイティブは Hood (パーカー) と Food の発音の違いをしっかり聞き分けらてしまうので、注意。

第三章: Consonants (子音) 3 【 TH の発音】

θ / ð (TH)、S と TH (θ)、D と TH (ð)、m / n / ŋ

私は恥ずかしながら英語を勉強し出してから何年間も This (/ðis/) を Dis (/dis/) と発音していました。THはある程度慣れが必要かもしれません。一日やって終わりではなく、毎日何度も繰り返すと自然に舌が付いてくるようになります。

第四章: Consonants (子音) 4 【 L と R の発音】

l / r

R が難しいのはもちろんですが、Lの難しさが見落とされがちなんじゃないかと思います。日本語の「らりるれろ」は L でも R でもありません。よく読んで練習してみましょう。ここで子音編終了。いったん一区切りです。

第五章: Vowels (母音) 1 【辞書ごとの発音記号の違いについて】

発音記号が辞書ごとに異なっていることをご存知でしたでしょうか?母音の発音を開始する前に、こちらで解説しています。自分の使っている辞書を調べてみましょう。

第六章: Vowels (母音) 2 【 E と I の発音】

ɛ、 iː / ɪ

さていよいよ母音編に突入です。E と I は日本語の発音とさほど変わりがないので、特に難しいことはありません。サクサクと攻略していきましょう。

第七章: Vowels (母音) 3 【 U と O の発音】

uː / ʊ、ɔ / ɑ

短母音と長母音で発音が異なるので、要注意。そしてOの発音が特に難しいと思います。「お」とは異なります。疲れたら宿屋で体力回復を忘れずに。

最終章: Vowels (母音) 4 【 A と ə の発音】

ʌ / æ、ə

最終章は特に重要なこちらの記号。わかり辛く、難しい部分ので何度も何度も練習しましょう。これをマスターすれば発音の旅が終わるわけではありません。実際に英語を使って世界中の人と話しコミュニケーションをとる事で、勇者たちのミッションはコンプリートされるのです。