【発音クエスト】最終章: Vowels (母音) 4 【 A と ə の発音】

いよいよ最終決戦です。気を抜かずに挑みましょう。過去の発音をおさらいしたい場合は↓から。

冒険に出発する前に、以下の記事を読んでおきましょう。 レベル 1~6: p / b / t /...
Vowelsの討伐に向かう前に、確認しておくべき点がいくつかあります。出発前にしっかりと準備しておきましょう。 ...
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レベル34~35: ʌ / æ

ʌ cup /kʌp/
æ cap /kæp/

ʌ は日本語の「あ」に近い発音なので、難しく考えずリラックスして発音しましょう。舌は真ん中に、口はあまり大きく開けず、顎をほんの少しだけ下げて、優しく息を吐くように「あ」と発音します。

up /ʌp/
but /bʌt/
one /wʌn/
some /sʌm/
come /kʌm/
company /ˈkʌm.pə.ni/
much /mʌtʃ/
country /ˈkʌn.tri/

æ の発音はカタカナでは「キャット(cat)」「キャン(can)」などと表されることが多いです。ネイティブの発音を聞くと、「え」に聞こえる時もあれば、「あ」に聞こえる時もあります。これはそれらのちょうど間くらいの発音で、「え」に近い「あ」です。「キャ」ではありません。繰り返しますが、カタカナは参考にしないようにしましょうね。

「え」を発音するとき口を横に開いて発音すると思いますが、そのまま舌を下の裏歯茎に付け、前方を平たく、後方を少し持ち上げるような形にします。口を全体的に開いた状態で「あ」と発音すると æ の音がでます。

at /æt/
can /kæn/
cat /kæt/
that /ðæt/
bad /bæd/
back /bæk/
ran /ræn/
trash /træʃ/

ここで、前回のɑをもう一度思い出してください。ɑʌæ、の三つをしっかりと分けて発音できるか試してみましょう。

She took off her hat in the hot hut.

The cop washed his cup and put on the cap.

Last night she lost her lust for sweets.

これができたらかなりの強者です!
さあ、あと一歩!最後の母音を倒しにいきましょう!

じゅくせいは レベルが35にあがった!

レベル36: ə

ə about /əˈbaʊt/

さてVowel最後の発音記号は、最も多く使われている記号です。

ə これは曖昧母音とよばれるもので、明確な発音方法のない、アクセントとなる発音の前後に付属するものです(私は勝手にテキトー発音とか流し発音とか呼んでます)。ボーっとする時、口が開きますよね。口を少し開いて、リラックスさせた状態で声を出すと「あ」とも「う」とも「お」ともつかない発音になりますよね。それがə です。

実はこのəは英語の発音を理解する上で重要な記号です。

例えば Cinema(映画館)という単語がありますが、カタカナでも「シネマ」と書きますよね。この単語の発音記号を見てみると/sɪ nəmə/とあります。アクセントとなる最初のCiだけをはっきりと発音して、あとのnemaは流して声を出すだけ。「ネ」でも「マ」でもありません。強引にカタカナにしてしまえば、「スィナマ」にも「スィヌム」にも聞こえます。

英語はアクセントとなる部分だけをしっかりと発音することが重要です。そしてこの曖昧母音はアクセントのついていない部分に表記されており、この部分にはストレスをおかず「テキトーに発音する」ことが大事です。なぜならネイティブは「アクセントとなる部分」を聞き取って単語を認識しているからです。/səNEmə/と真ん中にアクセントを持ってきても、日本人同士なら理解できてもネイティブには伝わり辛いでしょう。

cinema /ˈsɪn.ə.mə/
other /ˈʌð.ɚ/
father /ˈfɑː.ðɚ/
America /əˈmer.ɪ.kə/
woman /ˈwʊm.ən/
family  /ˈfæm.əl.i/
never /ˈnev.ɚ/
after /ˈæf.tɚ/

 じゅくせいはレベルが36にあがった! 

すべてのきごうを マスターした!

おめでとうございます!あなたは全発音記号を習得しました!発音マスターの称号を与えます。これで世界中どこであろうと、どんな人ともコミュニケーションが取れるでしょう。

この世界にはまだまだあなたの力を必要としている人が多くいます。さあ今すぐ海外へ飛び出して、この現実世界にも光を灯してください!

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