スピーキングに比べて、リスニングは日本に居ながら、自分一人で、無料で簡単に鍛えることができます。私は留学中にこの方法でリスニングを劇的にアップさせましたが、「日本でさっさとやっておけばよかった」と後悔したのでした。
ですので、これから留学に行こうと計画している方は、事前にこの方法をやっておくことを強くおススメします。そうすれば、先生とのやり取りもスムーズに進みますし、時間短縮や勉強の効率化にもつながります。
リスニング練習必要なもの
以下のものが必須です。
- ネット環境
- スマートフォン、もしくはPodcastなどが再生できるもの
- イヤフォン
以上です。きっと皆さん持ってらっしゃいますよね。市販の教材などは一切必要ありません。実質0円ですね。タダに勝るものはないといいます。
リスニングの練習法方
その①: テーマを選ぶ
この「テーマを選ぶ」段階が、最初にして最も重要な部分です。なぜかと言うと、テーマを選び間違えると、これ以降なにをやろうと頭に入らないからです。
テーマには、あなたの好きなもの、いや、あなたが人生で最も愛してやまないものを選んでください。これをしているとつい時間を忘れてしまう。これに莫大な金額を費やした。これがないと生きていけない。無人島に持っていくならこれだ、というものです。
車でしょうか。ファッションでしょうか。アートでしょうか。映画でしょうか。動物だっていいんです。何が好き?と聞かれて真っ先に思い浮かべるもの、それにしましょう。私の場合、ヘビーな音楽リスナーですので、真っ先に音楽がテーマになりました。
テーマに関してはこちらに詳しく書きましたので、是非お読みください。
その②: テーマに関連した番組を探す
テーマを選んだら、そのテーマに関連した番組を探してみましょう。おススメはPodcastですが、Youtubeの動画でも構いません。以下がポイント。
- 話者がネイティブ英語スピーカー
- 一人がひたすら喋っている(最大で二人まで)
- 長さは15~30分くらいがちょうどよい(それ以上だと長すぎる)
- 話の内容に対して知識を持っている
これらのポイントに関しては、後ほど詳しく解説します。
例えば映画や音楽をテーマにした方は、きっと好きな俳優/監督やアーティストがいらっしゃるはずですので、その人物がホストを務める番組などがあるかどうか探してみましょう。もしないのであれば、その人のインタビューでもOKですね。
他のテーマの場合は、例えばこんなものがありました。
車の場合
ファッションの場合
動物 (ワンちゃん) の場合
などなど、これらはほんの一例です。自分のテーマと上記のポイントに沿って、「これだ!これ面白そう!」というものを根気強く探しましょう。
ちなみに私のPodcast画面はこんな感じ。好きな、ミュージシャン、コメディアン、映画のことを語る番組をサブスクライブしてます。中でも「WTF with Marc Maron」は、大人気Podcast番組で、有名ミュージシャンや役者から、なんとオバマ元大統領が出演した回もあります。ホストのMarc Maronさんがいつもゲストとの間にいい空気間を作っていて、聞いていて楽しいです。
その③: 同じエピソードを音楽気分で毎日聴く
まず「同じエピソード」というところがポイントです。お気に入りの曲は何度も何度も繰り返し聴きますよね?それと同じです。
同じ内容を繰り返し聴くことで、分からなかった部分が少しずつ理解できるようになってきます。さらに聞き取れたフレーズや単語が耳に残るので、頭にインプットされ覚えることができます。毎日違うものを聞いてしまうと、こうはいきません。
さらにここで「その②」で説明した4つのポイントが活きてきます。
◎話者がネイティブ英語スピーカー
→これは当たり前ですが、ネイティブじゃないとネイティブ英語に耳が鳴れませんので、あまり効果的とは言えません。
◎一人がひたすら喋っている (最大で二人まで)
→同じ人物の話を聞いていると、その人物の話し方、クセ、よく使う単語などが耳に残るようになるので、リスニングがしやすい上に、その人の話し方を真似しやすくなります。「人の真似をする」のはスピーキングの上達にとって非常に重要でもあります。人数が多いと聞き取りづらいことがあるので、やり始めはおススメしません。
◎長さは15~30分くらいがちょうどよい (それ以上だと少し長すぎる)
→「繰り返し聴く」ことが重要ですので、長すぎると繰り返しの回数が減ってしまうので、あまりおススメしません。
◎話の内容に対して知識を持っている
→知識を持っていれば、英語が聞き取れなくても出てくる単語で内容がある程度分かってしまいます。これはあなたの「強み」ですので、英語学習に活かさない手はありません。
また、基本中の基本ではありますが、分からない単語があればすぐに調べてメモを取りましょう。この場合、分からない箇所を何度も繰り返し聴くことになるので、印象に残りやすく、覚えやすくもなります。分からない単語=頭に叩き込むチャンス、です。
私の場合、好きなPodcastのエピソードを4つくらい選び、出勤中、帰宅中、お風呂場、寝る前、休日に出かける時など、とにかく毎日音楽がわりに暇さえあれば聴くようにしていました。初めはもちろん何を言っているかわかりませんでしたが、1ヶ月もすると少しずつ会話が聞き取れるようになっていて、3ヶ月も経てば内容の9割はばっちり分かるようになっていました。分かるようになったら、新しいエピソード、また次のエピソード、それから別の番組にチャレンジ…という風に進めていき、いつの間にか「英語耳」ができていました。
おすすめのBluetoothイヤフォン
今も外出中はほぼ常にPodcastや何かしらを聴いているので、私の生活にイヤフォンは必須。イヤフォンは毎日使用するものなので、間違いのないものを使いたいところです。大事なポイントは
- コスパが良い (消耗品なので、高価なものは買わない方がいい)
- 長時間再生可能 (外出中に聴けなくなると時間が無駄に)
- 防水
あとはそれぞれ装着感や好みもありますので、実際に店舗でトライするのが良いと思います。私のおすすめはSoundPEATS (サウンドピーツ)。ガシガシ使っても丈夫で壊れませんし、音もPodcastや音楽を聴くには十分のクオリティ。私は常に2、3ストックを持っています。
「無くしそうで怖い!」という方には一体型もあります。
まとめ
私はこれをカナダへワーホリに行ってからやり始めたので、「なぜもっと早くやらなかったんだ」と少し後悔しました。だってこれなら日本にいながらでもできましたし、渡航前にやっていればもっと早く現地の生活に溶け込めたと思うからです。
ちなみに当時私は28歳でしたので、30代近くになってから始めたわけですが、それでも十分「英語耳」を養うことができました。あなたが今何歳であろうと、遅すぎることはありません。是非「英語耳」を作って英語マスターの道を突き進んでください。一緒に頑張りましょう。
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昭和59年生まれ。東京都出身。21歳の時にイギリスへ約半年間の語学留学。28歳の時にワーホリでカナダへ。1年半滞在した後、30歳でマレーシアの音楽学校に入学。卒業後はフィリピンで社内翻訳者として働き、現在はフリーランスで翻訳をしながら、音楽を作ったり旅行したりしてます。TOEICは950点◎。フレディ・マーキュリーが永遠のアイドル。2か月の台湾ノマド生活をまとめた『台湾滞在記: 生活費 月6万円で一周 』がKindleで販売中。