【発音クエスト】第三章: Consonants (子音) 3 【 TH の発音】

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レベル 18~19: θ / ð (TH)

THの発音記号は日本人には馴染みのない音ですので、最初は少々手こずるかもしれません。しかし慣れてしまえば難しいことはありません。一緒に練習していきましょう。

θ thin /θin/ うすい
ð then /ðen/ その時

θ は、舌を少し出して、上の前歯にあてて(ひっかけるようにして)息を吐きます。一方 ð はその状態で声帯を震わせます。

s と z 、 f と v も、口の形(舌の位置)は同じで、声帯を震わせるか、震わせないかの違いですね。

声帯を震わせないものはUnvoiced consonant (無声子音)、声帯を震わせるものはVoiced consonant (有声子音)と言います。この違いが分かっていると、発音の理解の手助けになりますので、覚えておきましょう。

S と TH (θ)

SとTH (θ) の音は、慣れるまで非常に聞き分けづらいです。なのでこの二つの音の違いをもう少しはっきり理解しておきましょう。

sink /sink/ 沈む
think /θink/ 考える

この二つの違いはなんでしょうか?

s を発音する時、歯と歯の間から息がスムーズに出ていき「スーー」という高い音が聞こえます。わかりますでしょうか?一方、θ の場合は舌が邪魔をして s のときほど息がスムーズに出ていきません。この違いを意識しながら、Sink, Thinkと発音してみましょう。Thinkと発音するときは上記で説明したように、舌を少し出して上前歯に少しひっかけるような感じで置いてください。そして θi と発音する時にスっと舌を引っ込めます。亀が甲羅に首をしまうような感じでしょうか。Sinkのときは舌はあまり動きません。

D と TH (ð)

ではDとTH (ð)ならどうでしょうか?

dis /dis/ 人をけなす、ディスる(口語)
this /ðis/

上記二つの違いはなんでしょう?

dの音は破裂音です。上前歯裏と歯茎の間に舌をあてて、息を吐くと同時に舌を離し、ポンと弾けるような音を出して発音します。一方で、ð のときは弾けるような音がしません。

ここで、THE EIGO CLASSICSの中から、あの名フレーズを一緒に練習しましょう。

“This is a pen.”

誰もが覚えるお決まりフレーズでありながら、日常生活でこのフレーズを言うことはまずないでしょう。その代わりに今Thisの練習台に使いましょう。

これらの違いを理解したら、次はひたすら練習してください。θ も ð も含め、発音はすべて「慣れ」が必要です。頭で理解しているだけでは習得したことにはなりません。とにかく何度も発音して慣れましょう。絶対に習得できます。英語話者は100人中100人がこれができていますので、それはすなわち誰でもできるということデス。

thank /θæŋk/
thick /θɪk/ 厚い
math /mæθ/ 数学
both /boʊθ/ 両方
teeth /tiθ/ 歯(複数)

the /ðəði/
they /ðeɪ/
that /ðæt/
these /ðiz/ これら
with /wɪð/

そろそろモンスターが強くなってきましたね。でもあなたのレベルも上がってますので安心してください。

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レベル 20~22: m / n / ŋ

以下は終わりがそれぞれ違いますね。発音の違いはなんでしょう。

m some /sʌm/
n sun /sʌn/ 太陽
ŋ sung /sʌŋ/ singの過去分詞(past participle)

一つずつ見ていきましょう。

m は唇を閉じて鼻から息を吐きます。言い終わっても口は閉じたままです。「サム」は間違いですよ。「ム」はいい終わりに口が自然に開きますよね。口は閉じたままにして下さい。

ham /hæm/ ハム
jump /dʒʌmp/

始まりのものは難しくありませんよね。いくつか例文を置いておきますので、一通り発音しましょう。

make /meɪk/ ハム
mouse /mɑʊs/ ねずみ
man /mæn/
more /mɔr/

は口を開けたままで、舌を上前歯の裏と歯茎の間にあてながら、鼻から息を吐いて声を出します。日本語で「ねんない」「はんのう」「しんにゅう」などと発音するとき、自然にこの形を作っているはずです。(んな…んに…という時、舌がその位置にありますよね?)

pin /pin/
listen /ˈlɪs·ən/ 聞く

m同様、n始まりのものも難しくありませんので、サクっと一通り発音しておきましょう。

nice /nɑɪs/
now /nɑʊ/
new /njuː/
night /nɑɪt/

ではnŋの違いはどうでしょうか?

ŋ は、舌を歯にあてずに口奥の天井を舌の付け根あたりで閉じますよね。Nは手前の方で音が鳴っているのに対して ŋ は喉の方で音が鳴っています。日本語で「しんごう」「けんがい」「てんぐ」と発音する時、自然にこの形を作っているはずです。(すなわち、日本語の「ん」は、英語の nŋ という二つの発音記号を含んでおり、私たちはこれらを自然に使い分けているというわけです。)

ŋはも単語の先頭に出てくることはなく、途中か最後にのみ発音されます。

thing /θɪŋ/ もの
think /θɪŋk/
sing a song /sɪŋ/ a /sɔŋ/ うたを歌う
king /kɪŋ/ 王様
finger /ˈfɪŋ·ɡər/
angry /ˈæŋ·ɡri/ 怒っている

では、上記の違いを意識しながら、下記を発音してみましょう。

some /sʌm/
sun /sʌn/
sung /sʌŋ/

sim /sɪm/ SIMカードのsim
sin /n/
sing /sɪŋ/ 歌う

ram /ræm/ random access memoryの略
ran /ræn/ runの過去形(past tense)
rang /ræŋ/ ringの過去形(past tense)

win /wɪn/ 勝つ
wing /wɪŋ/

swim /swɪm/ 泳ぐ
swing /swɪŋ/ 揺れる

hum /hʌm/ ハミングする
humming /ˈhʌm·ɪŋ/ 上記の現在進行形(present continuous)

listen /ˈlɪs·ən/
listening /ˈlɪs.əniŋ/ 上記の現在進行形(present continuous)

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むずかしいはつおんのむれが あらわれた!

To be continued…

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