28歳の時にワーキングホリデーでカナダのトロントに行き1年半滞在しました。その時の体験談を書き記したいと思います。今回は、職場の様子、実際に働いてみた感想です。渡航時の参考になれば幸いです。
日本食レストラン
渡航してからすぐに働きたかったので、日本人向け求人情報の載っているサイトで職を探し、日本食レストランで採用してもらいました。スタッフは全員日本人。ウェイター/ウェイトレスとして働いている方は、全員私のようなワーホリ渡航者でした。
レストランは郊外に位置しており、オープンしたてということもありあまり忙しくありませんでした。お客さんは日本人と非日本人が半々くらい。お寿司を出していたので、魚の名前、味や食感などを英語で説明する必要がありました。しかし逆に言うと、注文時以外は英語を使うことがほぼありません。なので「あれ?ここカナダだよね?」という気分に陥ったことが多々ありました。お昼に作っていただいた「まかない」が唯一の楽しみでしたね。
英語は上達したか?
3か月ほど働かせていただきましたが、上記のような環境なのであまり上達しませんでした。市内の忙しいレストランであったらまた違ったかもしれませんが、やはり日本人に囲まれてますので、日本で働くのと大差ないと私は感じました。
日本食レストランで働く利点は?
- 英語の勉強はほどほどでよい
- 毎日おいしいもの(和食)を食べたい
- 日本人の知り合いが欲しい
という方は応募するのは良い手だと思います。日本食レストランなら採用してくれる可能性は高いです。また、中にはビザのスポンサーになってくれるレストランもあります。私の知り合った方の中にも「マネージャー」「シェフ」といった肩書でワークビザ取得に成功されている人はいました。長期滞在を希望するなら、ビザスポンサーをしているレストランを探してみるのも手です。
ローカルサンドイッチショップ
現地に友人を作り、その人のつてで別の仕事を紹介してもらいました。こちらは私とほぼ同年代のカナダ人が経営するサンドイッチショップ。同僚は全員カナダ人で私を入れてわずか4人。日本人がお客としてやってくることもほとんどありませんでした。
私の役目は簡単な調理、コーヒーを作る、接客、電話対応、などなど。小さな店なので、スタッフ全員が業務のすべてを行います。覚えることが多くなり、前職とはうってかわって忙しくなりました。(皿洗いもする↓)
トロントの中心部に位置しているので、開店から閉店まで定期的にお客さんはやってきます。常連の方はガンガン話しかけてきます。電話で注文を取るとパニックです。「英語勉強中です」なんて言い訳は通用しないので、とにかく必死でした。仕事内容的には決して難しいものではありませんが、「相手の言っていることをしっかり理解する」「こちらの言葉をしっかり伝える」という、当たり前のことを当たり前にできるようになろうと努力しました。
仕事も英語も懸命にやった甲斐あって、最終的には店番を任されるくらい信頼してもらえるようになりました。(最終日、メニューの掲示板にお別れのメッセージを書いてくれました↓)
英語力はどれほど伸びたか?
1年以上働かせていただき、英語力は劇的に伸びました。仕事を始めた当初は、リスニングの理解度は5~6割程度、私のスピーキングも非常にたどたどしいものでした。辞める直前には、リスニング理解度は9割以上。スピーキングもかなり伸び、お客さんとジョークが言い合える程度になりました。
英語環境に身を置くことでリスニングは毎日自然と伸びます。ですがスピーキングに関しては伸ばす努力をしました。
- ネイティブ同士の会話に常に耳を傾け気になった表現をメモする。
- うまく言えなかった、伝わらなかったことをメモする。
- 仕事が終わってからカフェで上記のことを調べる。
- 翌日リベンジする。
を毎日繰り返していました。アウトプットを意識して行うことは必要です。またこの時期に自分の発音を見直し、矯正したことで一気に自分の英語が伝わるようになりました。以下の記事に詳しく書いています。
他にどんな仕事があるか?
eigo塾代表の山田塾長は当時、トロント市内の薬局で働いていました。その他私が知り合った日本人は、バー、ラーメン屋、雑貨屋等々で働いていました。英語力が問われる場所、日本人だから働ける場所、様々です。
どうやって仕事を見つけるか?
- 職探しの定番と言えば「レジュメを持って手あたり次第に店を周る」です。門前払い覚悟でレジュメを配りまくります。日本ではあまり聞きなれない方法ですが欧米ではよくあるパターンです。(求人を出すとお金がかかる上に、必要以上に人が集まってしまい手に負えない、というのも理由の一つだそうです。)
- 日本人向けの求人サイトもあるので、確認しておくとよい。後々のビザスポンサーも視野にいれてワーホリワーカーを積極的に採用している日系の職場もあるので、気になったところがあれば渡航前に連絡を入れるのもGood。(私の知人はこの流れでカナダにある日本食レストランに就職、その後マネージャーとなり、今はご結婚されてカナダ人の旦那さんと生活されてます。)
- 英語力がそれほど高くなくても、特別な資格やスキルを持っていれば現地の企業に就職できる可能性は十分あります。ワーホリ→永住を目指すのであれば、闇雲に行くよりも事前にしっかり準備していくとよいです。
以上、仕事という観点からワーホリ生活を振り返ってみました。
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昭和59年生まれ。東京都出身。21歳の時にイギリスへ約半年間の語学留学。28歳の時にワーホリでカナダへ。1年半滞在した後、30歳でマレーシアの音楽学校に入学。卒業後はフィリピンで社内翻訳者として働き、現在はフリーランスで翻訳をしながら、音楽を作ったり旅行したりしてます。TOEICは950点◎。フレディ・マーキュリーが永遠のアイドル。2か月の台湾ノマド生活をまとめた『台湾滞在記: 生活費 月6万円で一周 』がKindleで販売中。