台湾に滞在した記録です。貧乏旅行で、観光というよりも滞在という感じです。基本は滞在先で作業してたりするので、積極的に観光地にもいきません。仕事をしないときは地元の安くておいしいものを食べたり、散歩したりして時間をつぶしてます。参考になれば幸いです。
↑前回の滞在記。
台北にはトータルで1ヵ月ほど滞在しました。街の雰囲気は東京とよく似た印象。ショッピングや食べ歩きにはもってこいです。一方で郊外に行くと都会では味わえないユニークな体験ができました。台北から日帰りで行けるところを5つご紹介します。
目次
国立故宮博物院で中国文化に🇨🇳⇒順益台湾原住民博物館で台湾原住民の文化に触れる🇹🇼
国立故宮博物院 (こくりつこきゅうはくぶついん) は、台北観光ガイドには絶対載っている定番ですね。アクセスが少し面倒ですが、迫力のある建物は山に囲まれていて写真映えします。士林駅からバスで行くことができます。こちらが詳しいので参照してみてください。私は芝山駅から徒歩で向かいました。1時間くらいかかったのでおススメしません。
展示品は、書物、絵画、過去に中国で使用されていた日用品など小物が何千点もあります (総数は70万点弱だそうです)。巨大な恐竜の模型とかはありませんので、少し地味めです。中国文化に興味がないとちょっと退屈かな、と思いました。日本語のオーディオガイドの貸出もありますが、私は全体をササーっと見て回って、それでも1時間ちょっとかかりましたね。
そして最大の目玉がめちゃめちゃちっこい白菜の置物だったのはちょっと笑いました。でも非常によくできてます。
さてそれよりも私がおススメしたいのは、国立故宮博物院から徒歩5分~10分くらいのところにある、順益台湾原住民博物館です。こちらには台湾原住民が使っていた道具や衣装の展示の他、当時の暮らしの再現映像など、文化の一端を知ることができます。
こちらの船は台東駅前にも展示されてました。お祭りに使う船だそうです。
台湾原住民とひとくくりに言っても、18もの異なった部族がいます。それぞれが独自の言語、文化を有しています。
館内には日本人スタッフの方がおり、事前に予約すればツアーをしてくれます (無料です!) 。非常に詳しく解説してくださり、めちゃめちゃ勉強になりましたので、スーパーおススメです。
国立故宮博物院と順益台湾原住民博物館のジョイントチケットがあります。別々に買うよりも安いので、両方行く予定の方は受付でこちらを購入しましょう。
北投で温泉を楽しむ♨
日本同様、台湾にも温泉が湧いていることは旅をするまで知りませんでした。旅の序盤で宜蘭県の礁溪 (ジャオシ) を訪れ、ゆったり湯に浸かってきました。
礁溪は台北から1時間程で行けますが、赤いラインの駅、北投 (ベイトウ) も温泉街として有名です。ここなら台北駅から30分くらいでアクセスできます。
最寄りの新北投駅までは、北投駅で赤ラインの新北投駅行きに乗り換え1駅です。ただ、さほど距離がないので北投駅からでも温泉街へは歩いて行けます。
新北投駅の近くには、足湯ならぬ手湯が。さすが台湾。発想が我々の一歩先を行っています。
「北投 温泉」検索すると様々な温泉が出てきますが、今回我々は北投青磺名湯に行ってみました。リーズナブルで評価もそこそこ良い。そして日本式にすっぽんぽんで入れます。入湯料は120元。
中に入って驚きましたが、そこの「男湯」扉を開くとソッコーで湯です。イメージが難しいかもしれません。ですが「扉を開くとソッコーで湯」です。脱衣所とかそんな煩わしいものはありません。扉の向こう、五歩くらい先に温泉があります。扉入って左手には荷物置き場。その真横にはシャワー。便所の扉もなし。すべてがひとつの部屋で完結するミニマリズム温泉。それが北投青磺名湯。湯は「けっこう熱い」と「クソ熱い」の二つが用意されています。奥には一応「一人用水風呂」も用意されていますが競争率が激しいです。地元の人に倣って「クソ熱い」湯を試しましたが、動くと火傷するレベルで10秒ほどでギブアップでした。
温泉のあとはカキ氷を食べて、北投駅まで歩きました。どこにいようと温泉はいいものですね。
福隆でサイクリング🚲⇒海水浴をする🏖
晴れた日に1日自由時間があるのなら、是非ともこのコースを試していただきたいですね。持ち物は、帽子、海パン、着替え、タオル、お金(必要な分だけ持っていきましょう。あと10元コインを何枚か用意しておくとよい)、自転車を借りる時用にIDも必要です。私は海パンを履いていきました。
福隆 (フーロン) 駅までは、台北駅から台湾鉄道 (TRA) で一本、1時間ほどで到着します。
駅から海水浴場は歩いてすぐのところにありますが、後にとっておきます。まずはすぐ近くの弁当屋でエネルギーチャージです。こんだけ爆盛りでたったの90元。
駅前にレンタサイクル店がいくつかあるので、気に入った自転車がある店で借りましょう。この時にIDを預けます。返却時に返してもらえます。レンタル料は一台100元。途中コンビニなどはないので、出発前に飲み物を買っておきましょう。
自然の中をサイクリング。
駅前から20分ほど走ると、全長2kmを超えるトンネルがあります。ここが涼しくて気持ちいい!
トンネルを抜けて反対側にやってきました。こちらは宜蘭県です。ここで引き返してもOK。大体1時間くらいの行程になると思います。
が、今回私たちはMAPの赤い線に沿って、ぐる~っと海岸沿いを回って海水浴場まで大回りに向かいました。ゆっくり寄り道しながら行って3時間くらいの行程です。
地元の生活を垣間見ながらペダル漕ぐ。
不思議な形の岩を横目に見ながらペダル漕ぐ。
汗だくだくに夏を感じながらペダル漕ぐ。
山中にポツンと灯台があります。途中であそこに寄り道します。
三貂角灯台は台湾の最東端に位置しています。漕ぎに漕いだ後の階段が足にキますが、頂上まで行くと絶景とジュースの販売機が待っています。
到着しました。サイクリング開始から1時間半程度です。
絶景。頑張って登ってよかった!
ここで10元コインが必要になってきます。今回はなんとか足りましたが、足りなかったら私の旅はここで終わりを迎えていたことでしょう。
プシュっと台湾コーラ! Reviveしました。
ここからもうひと頑張り、さらに1時間ほど漕ぐと福隆海水浴場にたどり着きます。
こまめに水分補給をしながらペダル漕ぐ。
ようやく海水浴場に到着! 入場料100元必要です。ちゃんとシャワーもありますのでご安心を。
1時間ほど泳いでミネラルをたっぷりと補給。海はいいぜ。
しめにカキ氷食って台北に帰りました。
猫空で空の旅🚡⇒山の中でお茶を飲む🍵
海ときたら次は山です。猫空 (マオコン) から台北を一望しましょう。
茶色ラインの終点、動物園駅から猫空ロープウェイに乗ることができます。120元。悠遊カードでもペイできます。ゴンドラには通常のものとCrystal Cabins (床が透けているもの) があります。料金はどちらも一緒ですが、クリスタルキャビンの方は台数が限られているので列が。私は15分ほど並んで乗れました。
台北を一望できます。猫空まではかなり距離があるので、ゆっくり空の旅を楽しむことができます。20分くらいでしょうか。
床が透けてるので木々を真上から撮りました。色々な種類の樹々が生えているのがわかりますね。このアングルで見れるのも貴重です。
さて猫空に着いたらMAPを確認してお茶センター (台北市鉄観音包種茶研發推廣中心) を目指します。
少し曇っていますが景色が良いです。
遠くに台北101も見えます。
お茶センターに到着です。
ここで無料の鉄観音茶 (HOT) をいただきます。飲み放題。
疲れた体に茶が染みます。うまい。熱い。
茶がぶ飲みしつつ、茶葉の加工に関する映像や、加工機械を見ることができます。欧米のツーリストの方が真剣に展示品に見入ってるのが印象的でしたね。
さてそこからさらに奥へズンズコ向かうと、目的地のカフェ? 邀月茶坊に到着します。
ここ、マジで営業してるの? て感じですが、してます。こちらから中に入って受付で好きな茶葉の缶を購入しましょう。
このように隠れ家風の席がいくつもありますので、お気に入りのスポットを選びましょう。
先ほど買ったお茶と茶道具一式持ってきてくれます。
心行くまで飲みます。お湯のお替りOK。蚊取り線香もくれます。
扇風機で涼みながら、延々とチルアウトできます。我々は日暮れ前まで2時間くらいダラダラお喋りしてました。お茶を飲みに電車とロープウェイを乗り継いで山奥までくるなんて、最高にリッチな過ごし方じゃありませんか?
そして日が暮れてきたころにロープウェイへと戻ります。(ちなみにバスもあり。安く帰れます。)クリスタルキャビンは相変わらず列ができていましたが、「真っ暗だから大して違わないよ」とのことでしたので、帰りは通常のゴンドラに。
絶景です。そして日中は気がつきませんでしたが、空の上の静けさに驚きました。わずかな音しか聞こえません。20分間、夜景を眺めながら静寂に耳を傾けてみるのも良いですよ。
淡水でうまい物を食べる🍚⇒夕日を眺める🌅
赤ラインの終点「淡水」。思わず写真を撮りたくなる美しい景色が有名で、東のベニスとも呼ばれているそうです。駅を出ると早速海の向こう側にそびえたつ山が見えます。
海沿いの綺麗な景色に沿って出店がたくさん並んでいます。ちょっとおしゃれな店もあれば屋台もあります。
船でクルージングも可。
淡水の名物で代表的なものにトライしてみました。まずは、鐵蛋 (ティエダン)。鉄の卵という意味で、真っ黒いビジュアルが特徴的。食感は鉄ほど固くありませんがかなり弾力があり、味はほんのり塩味が効いていて、ビールとよく合いそうですね (私は飲みませんが)。100元でした。
もう一つは、阿給 (アーゲイ) という、春雨を油揚げの中にギッシリつめこんだブツです。味がしっかりしていて美味! 40元。もう一個食べたかったですが、食べ過ぎると眠くなるので我慢しました。
腹ごしらえしたら、夕日を観に漁人碼頭へと向かいます。駅前から出ている紅26番バスが漁人碼頭行きです。私は相変わらず徒歩で向かいました。小一時間ほどかかりました。
夕暮れ時の情人橋には多くの観光客がカメラ片手に夕日を眺めています。
情人橋から見える景色。ケータイを新調した甲斐がありました。
さらに奥に行けばこんな幻想的な景色も見れます。来てよかった!
Google Mapでそれぞれの場所を紹介
小豆色⇒博物館で歴史を学ぶコース
ピンク⇒温泉まったりコース
黄色⇒海で夏感じるコース
緑⇒山でチルアウトコース
青⇒夕日を眺めるエモコース
郊外に出れば、台北の中心地では見られない数々の美しい景色、素晴らしい体験が待っています。是非足を運んでみてください。
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昭和59年生まれ。東京都出身。21歳の時にイギリスへ約半年間の語学留学。28歳の時にワーホリでカナダへ。1年半滞在した後、30歳でマレーシアの音楽学校に入学。卒業後はフィリピンで社内翻訳者として働き、現在はフリーランスで翻訳をしながら、音楽を作ったり旅行したりしてます。TOEICは950点◎。フレディ・マーキュリーが永遠のアイドル。2か月の台湾ノマド生活をまとめた『台湾滞在記: 生活費 月6万円で一周 』がKindleで販売中。