台湾に滞在した記録です。貧乏旅行で、観光というよりも滞在という感じです。基本は滞在先で作業してたりするので、積極的に観光地にもいきません。仕事をしないときは地元の安くておいしいものを食べたり、散歩したりして時間をつぶしてます。参考になれば幸いです。
↑前回の滞在記。
一ヵ月ほどかけてぐるりと台湾を一周し、新竹から台北へと戻ってきました。eigo塾メンバーとも合流し、台北弾丸食い倒れツアーを慣行。台湾の食文化の奥深さをさらに体感したので、ここで改めて台北で絶対食べてほしい味、訪れてほしい店を紹介します。
目次
新竹⇒台北はバスで
前回滞在していた新竹から台北まではバスで1時間ほど。135元。台湾で長距離移動をするなら、私はバスをおすすめしたいですね。安いし乗り心地は抜群。Wifi&USB完備。写真は長距離バスが出ているバスターミナル、新竹転運站です。
3日間で30品を食べる食い倒れ弾丸ツアー
eigo塾メンバーと久しぶりにリユニオン。とにかくうまい飯をたくさん食べよう!ということで、「1つ頼んで3人でシェア」スタイルを実施。3人で3日間かけて30品を胃にぶち込みました。詳しくは山田塾長の台湾旅行記事をどうぞ。
台湾の食文化: 多い、安い、うまい
改めて、台湾の食文化はすさまじいと思います。何がすさまじいのかというと、まずバラエティの豊かさ。とにかく飯屋が多い。 (町民全員飯屋やってんのかな?) ってくらいどのストリートにも飯屋があります。私は「一日一回は食べたことのないものを食べる」を2か月間ほぼ毎日実施していましたが、それでもまだ食べたことのないメニューが相当あるため、コンプリートの道はかなり長いです。
次に食事の安さ。台湾の全体的な物価は日本よりも多少安い程度でほぼ変わりませんが、食事に関してはだいぶ安いと言えると思います。例として一日の食事をすべてローカル店で食べた場合をシミュレーションしてみます。ちなみに1元は約3.47円(2019年月7現在)。
昼: 牛肉麺 (80元)、タピオカミルクティ(50元)
夜: 自助餐でおかず5品とご飯をこんもり乗せる (100元)
デザート: 豆花(35元)
3食+飲み物+デザートまで食べて一日290元=約1000円です。
そして何食ってもうまい! もちろんイマイチな店もありますが、近所の名もない飯屋でもかなりうまいことがしょっちゅうありました。「Google Mapで店のレビュー調べると、どの店もだいたい評価が高くてすごいデス!」とeigo塾の料理人モリタさんも驚いていました。
台北で私が行ったレストラン
場所を転々と変えながら、台北にはトータルで1ヵ月ほど滞在しました。数々の店をトライしましたが、そんな中でも気に入った店をいくかご紹介します。
陳董の薬燉排骨
薬燉排骨 (ヤオドンパイグー) は豚肉を漢方と一緒にゴンゴンに煮たスープです。優しい味わいで食べやすく、しかも体に良い。マレーシアにも肉骨茶 (バクテー) というよく似た料理があり、eigo塾メンバーは全員肉骨茶の大大大ファンであるため、台湾で偶然見つけた薬燉排骨に狂喜しました。見てください、この巨大な鍋で永久に煮込まれたであろう、栄養とうまみの宝庫と化したスープを。よだれが。
そして台北に行ったなら絶対にこの店には訪れてほしい。私は2か月間、台湾各地で薬燉排骨を食べましたが、台北の陳董薬燉排骨の味に勝るものはありませんでした。この店は間違いなく最高にうまい。そして台湾料理の中でも陳董薬燉排骨の薬燉排骨はトップ3に入るうまさです。それぐらい気に入った。滞在中5回行きました。
まずこの店、メニューが3つしかありません。もうこの時点で「あ、こいつらガチでヤりにかかってるな」って感じがしますよね。薬燉排骨、薬燉羊骨(やぎ肉版)、魯肉飯の3つですが、とりあえずメインの薬燉排骨、これです。
オーダーしたら小さな小皿がもらえますので、店内の壺に入っている豆板醤的なソースをなみなみ注いでください。これがないとうまさ半減です。見かけほど激辛ではありません。甘辛です。
店の奥の水道できれいにおててを洗ったら、熱々の骨付き肉をわしづかみにして、ソースをつけながらしゃぶりつきましょう。そしてしゃぶり終えたら骨をトレイの上に投げ捨て、スープを味わってください。このスープがうまい!クコの実のが入っているため漢方の臭みが抑えられおり、かなり飲みやすいです。そして肉⇒スープ⇒肉⇒スープのルーティンで食べていくにつれてソースがスープにこぼれ、コクが出て後半になればなるほどうまくなるのです。「この時が永遠に続いてほしい」そう思いながら毎回最後の一口を飲み干します。
写真の山田塾長は完全にフロー状態に突入しており、スープをすする音、骨肉にしゃぶりつく音、あまりのうまさに漏れるため息だけがリピートされています。
キレイに食べきりました。この奇跡の食物を造りたもうた先人に感謝。
実はこの店、すぐ近所の饒河街観光夜市にも出店していますが、味も快適さもこちらの店舗には勝てません。距離も全然変わらないので絶対に店舗に行きましょう。
阿義魯肉飯の魯肉飯
魯肉飯 (ルーローファン) に関しても、豆花と同様、地元店のやつでも大抵うまいです。むしろ、内装がしっかりしている「ザ・レストラン」といった店で食べるよりも、地元のおばちゃんがやってる露店でプラスチックのイスに座って安い魯肉飯をガツガツ食べるほうが、味わい深いというのが私の持論です。
それでも店がみつからない! という方には、龍山寺駅からいける阿義魯肉飯がおススメです。「1967年創立」の文字が輝かしいですね。こんな老舗の飯がマズいわけない。台湾人の友人たちも「ここのは肉がたっぷり入っていてうまい!」とのコメントでした。
魯肉飯の他にもおいしいメニューがたくさん。安心して注文できます。
地元店の豆花と、夏樹甜品の杏仁豆花
豆花 (トウファ) は甘いスープに入った豆腐のデザートです。一杯30~35元くらいで食べられます。「うまい」「安い」「体にいい」の三拍子そろった最強の食べ物です。小豆やタピオカなどの具を一つか二ついれられます。私のお気に入りは花生 (ファーシン・ピーナッツ) 入り。豆花はどのローカル店でも大抵うまいので、近所のお店で見つけたら食べてみてください。
そして豆花が気に入っても気に入らなくても、この杏仁豆花は是非トライしてみて欲しい。日本でも食べられる杏仁豆腐と豆花の中間くらいの味わいで、これが絶妙にうまいのです。
古い町並みの残るストリート、迪化街 (ディーホアジェ) の一角にある「夏樹甜品」で食べることができます。
六堆伙房の擂茶 (レイチャ)
客家料理である擂茶 (レイチャ) 。前回新竹滞在中、北埔老街に訪れた際に本番の擂茶を味わい、ひっっっじょうに感動しました。優しい味で、健康がブーストされました。
時間がある方は北埔老街まで行って是非本場の擂茶作りを体験してほしいですが、台北でもほぼ同じ味を体験することができます。
客家料理レストランである六堆伙房は、台北近郊に数店舗あります。私が訪れたのは中山駅近くの店舗。こちらでもミニ擂茶セットがあり、1セット頼めば複数人で楽しめます。
ゴマ、ピーナツなどをゴリゴリにすって予め準備されたほんのり甘い緑茶を注いで完成。この他にも客家料理多数。山田塾長はここの黒糖ごま餅 (黑糖牛汶水) が台湾旅3日間で一番うまかった! と絶賛でした。
永和豆漿またはその他の豆漿店の豆漿
〆はやはり豆漿 (ドウジャン) で。豆乳のスープです。夜食や朝ごはんとして食べられることが多いため、豆漿店は大抵が夕方にオープンして昼前に閉まります。永和豆漿という店が台湾各地に多いですが、これもどの店で食べても同じように美味しかったので、Google Mapで「豆漿」で検索して出てきた近所の店に行けばOKでしょう。 (むしろ永和豆漿以外の方が評価は高いですかね)。お店のおばちゃんに「イーワン (一杯) シェンドウジャン(鹹豆漿)」と言えば出してくれます。
豆漿店にはほかにも美味しそうな食べ物がずらっと並んでいるので、適当に指さして頼んでもいいですね。どれも安いです。
自助餐
自助餐 (ズィーツーツェン) とはセルフでおかずをプレートに乗せて、取った分だけ払うタイプのレストランです。滞在中は色々なレストランに訪れましたが、結局コスパ的には自助餐が最強という結論に達しました。ご飯山盛り、おかずゴンゴンに乗せても100元とかです。そして本当に美味しいおかずばかりなので、何度行っても飽きません。
夕方7時くらいには閉まってしまう店が多いので、営業時間を調べて早めに行きましょう。真のローカル食を味わいたいなら自助餐で決まりです。
Google Mapでそれぞれの場所を紹介
次回台北に訪れた時も、今回紹介した料理は違いなくおかわりしに行く予定です。
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昭和59年生まれ。東京都出身。21歳の時にイギリスへ約半年間の語学留学。28歳の時にワーホリでカナダへ。1年半滞在した後、30歳でマレーシアの音楽学校に入学。卒業後はフィリピンで社内翻訳者として働き、現在はフリーランスで翻訳をしながら、音楽を作ったり旅行したりしてます。TOEICは950点◎。フレディ・マーキュリーが永遠のアイドル。2か月の台湾ノマド生活をまとめた『台湾滞在記: 生活費 月6万円で一周 』がKindleで販売中。