こんにちは。山田塾長です。
みなさん、英単語ってどうやって覚えていますか?
英語力アップには、単語が欠かせません。でも単語を覚えるのは、時間がかかって面倒くさいし、単調だから退屈なんですよね。
私も英検やTOEICの勉強をしていた時は、ノートに書いたり、1日10単語覚えてから次の10単語を覚えるといった面倒なことをしていました。このやり方だと全く先に進まないし、かけた労力に対して成果が低かったんです。
50単語を終えたときにこのまま続けても心が折れることがわかっていたので、もっと早く単語が覚えられるやり方がないのかを調べました。
その答えは「パァー」とやるでした。
効率的に単語を覚えるための「パァー」とやるについて、皆さんに共有したいと思います。
なぜ単語が覚えられないのか?
人は忘れる生き物
単語帳で英単語を覚えようとしてわからない単語に出会うたびに、「もう絶対に忘れないからな」という気持ちで念じるように覚えていました。例えば、「oversee監督する、oversee、監督する、oversee監督する。。。」みたいに呪文のように唱えて単語を暗記していました。でも翌日になったら「うん?なんだっけ?」状態で昨日の呪文は何だったんだという気持ちになりました。
これは記憶のメカニズムから言えば当然で、「忘れないぞ、覚えておくぞ」と心に誓ったとしても大半は忘れるようになっています。
エビングハウスの忘却曲線を聞いたことはあるでしょうか。
ポイントは、暗記しても復習しないと翌日には約70%は忘れる。1か月後には約80%忘れるということです。
つまり、忘れることは正常なことで覚えているということはむしろ異常なことだとわかります。ですから復習を上手く取り入れることで解決できそうです。
リアリティが少ない
皆さんは小学校の時の同級生の名前を覚えていますか?私は、当時好きだった女の子とよく遊んでいた友達数名しか覚えていません。
英単語も同じで自分がよく使ったり、見る単語は覚えているけど、興味がなかったりあまり見ない単語は忘れるということです。どうやら興味を持ったり、回数を増やすことがポイントになりそうです。
単語の勉強方法
見る、分ける、覚えるステップで!
先ほどのエビングハウスの忘却曲線から、人は忘れる生き物だということがわかりました。
TOEICの単語帳を覚えようとしたときに効果があった方法は、以下のように見る→分ける→覚えるのステップです。
今回は私がTOEICを915点を取得した時に使っていた単語帳のTOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)を例に単語の覚え方をご紹介していきます。
※使った単語帳
かかった日数:50日(1日30分~1時間)
点数 :915点(使った単語帳は金のフレーズのみ)
まずは見る!
それでは、1つずつどうやって覚えていくのかを見ていきましょう。これは私が実際にやったやり方です。分量は、ご自身のスケジュールや割ける学習時間によって調整してください。(例えば、1日200個は無理だから100個にするなどです。)
② 翌日に①の200個を見て、次の200個を見る
③ ②を繰り返す。(6日間で1200単語を1周することになる)
次に分ける!
⑤ 5周目から赤シートにチェックしたものだけを見る。(例文などもチェック)
⑥ ⑤を繰り返す。
最後に覚える!
ポイント
「パァーと見る、眺める」ことからはじめる。
人は忘れる生き物なので、はじめから覚えるのは難しいです。まずは見ることからはじめましょう。覚えようとすると、エネルギーを消費します。さらに時間がかかります。英単語に何時間も費やすことはもはや修行です。見ることで既視感(なんかこの単語見たことあるぞ!)をもたせます。2、3回目に「また出会いましたね、今後ともよろしくお願いします」という感覚でOKです。
わからなくても立ち止まらない。
単語を見ていると、当然知らない単語にぶちあたります。すると、「覚えようとしないでこのまま先に進んでもよいのか?」という葛藤が生まれます。私も同じように葛藤をして結局覚えようとしたり、ノートに書き込んだりしてしまったこともあります。
ただこれは見る①〜③の段階でやるのは、結果的に効率が悪いです。突き進んでしまってください。もうどんどん行け!Go for it!どうしても覚えられない単語は、次の分ける、覚えるステップでやりますので問題ありません。
時間を決める
パァーとやるには、時間をきっちり決めることです。仮にアナタが電車通勤で30分時間があるなら、その30分で見る作業をパァーとやります。時間に制限がないといつまでも単語を見たり、調べる作業をやってしまいます。
時間を決めることで、わからないところで立ち止まっているヒマはないことに気づきます。
アウトプットの機会を持つ
単語を覚えるためにはリアリティを持つことが重要であることは先ほど述べましたが、リアリティを持つためには、アウトプットすることがポイントです。
私がやった方法は、友人に単語帳を渡して、チェックのついている単語から問題を出してほしいとお願いしました。たいていの友人は手伝ってくれます。(忙しそうな人は無理です)
これはかなり効果が高いです。問題を出されることで、思い出す作業が必要なので記憶が強化される。スラスラと単語が出てくるようになると自信もつくし、友人にすごいなと言われる笑
「そんな手伝ってくれる友人なんかいないよ」という方には、以下の方法がオススメです。
エクセルシートなどに覚えられない単語を打ち込んでいきます。プリントアウトして自分で小テストをするのです。
インプットしたものはどこかでアウトプットしないと自分の身にならないので、
①~⑥の作業が終わったら、覚えるためのアウトプットをしていきましょう。
まとめ
英単語を効率よく覚えていくためには、人は忘れる生き物であるという前提で学習を進めること。見る、分ける、覚えるのステップに沿って、時間を決めて、立ち止まらずにどんどん前に進めていくことです。
この方法によって、みなさんが英単語を覚える上でお役に立てればうれしいです。