英文法はバッチリ、TOEICもそれなりにいい点を取った。だけどいざ海外の人を前にするとなかなか英語が相手に伝わらない。思ったように喋れない。日本人英語話者ほぼ全員のはこれを経験しているはずです。私自身もその内のひとりでした。今日はそんな悩みを抱えた方にこっそり教えたいポイント3点と、おススメしたい教材を紹介。
スピーキング上達に効くポイント3点
発音記号を学ぶ
私がこれまで出会ってきた日本人英語学習者のほとんどは、発音記号を学んでいませんでした。「発音記号? あぁ、なんか辞書見ると載ってるよね。よく知らんけど」のパターンです。ほとんどの人はスペルを読んでローマ字で、または雰囲気で発音しているのではないでしょうか。
では、以下を正しく生活を発音できますか?
Food / Hood
Berry / Very
Work / Walk
Warm / Worm
Heart / Hurt
Bali / Burly
Gorilla / Guerrilla
英語教室で勉強中の方、留学中の方、これらの単語の発音が先生に伝わるか試してみましょう。先生がしっかりと違いを認識できるようであれば、あなたの発音は完璧です。偉そうにしてすまんかった。もし伝わらないのなら是非学んでいただきたいと思います。
これは私の実体験ですが、それまで英語が60%くらいしか伝わらなかったのが、発音記号を学んで発音に注意するようにするだけで伝わる確率が95%になりました。それほど発音記号は大事です。
日本語と似ている発音もあるため、実際に注意して覚える必要のあるものは僅かです。したがって、あまり大げさに構える必要もありません。
シャドーイングで英語筋肉をつける
発音記号を覚えて正しい発音をしようとすると、口が非常に疲れます。全然口が回りません。「発音記号を覚えれば伝わるんじゃなかったのか!嘘ツキ!」「結局私には英語のセンスがないのか…」まぁ落ち着いてください。英語は舌をたくさん使ったり、頬を持ち上げるように口を横に開いたりと、日本語と使う顔の筋肉も異なるのです。
いきなり腕立て伏せ100回やれって言われても、できませんよね?少しずつ鍛えれば筋肉がついて、数か月後には100回できるようになるでしょう。それと同じで、最初はスムーズに話せなくて当たりませなのです。スラスラ話せるようになるには英語を使う筋肉を鍛える必要があるのです。
英語筋肉をつけるには、もちろん話すしかありません。英語をたくさん話しましょう。話す相手がいない場合は?シャドーイングをしましょう。聞いた英語を繰り返すシャドーイングを行えば、自然と筋肉もついてくるはずです。
英会話慣れする
さて、発音も覚えた、英語筋肉もついた、これで英語ペラペラかと思いきや、みんながみんなそうでもないのです。私は人と話していてもパッと言葉が出てこないことが多々ありました。
英語をスラスラ話せるようになるには、知識や筋肉だけでなく、「英会話慣れ」が必要です。私の場合、特に日本から久しぶりに海外に行った時などは頭が英語脳になっていないので、慣れるまでに少し時間がかかります。英語で考え、英語で相手とキャッチボールする感覚は、どうしても一人では得られません。
なので、これはやはり「たくさんの人と話す」しかありません。でも大丈夫。上記の2点を克服していれば、必ず英語は通じるはずです。
スピーキング学習におススメの本
「発音ができるとリスニングができる」、そのとおり! と思わず拍手したくなるサブタイトルですね。付属のCDと舌の形の図付きで解説されているので、かなりわかりやすいです。発音の仕組みを知る⇒ネイティブの思考回路が構築される⇒効率よく学べるようになる⇒上達のスピードが上がる、という 仕組みです。
英語のスペリングの仕組みをさらに理解したい方はこちら。アルファベット一文字ずつ、コンビネーションも一つずつ丁寧に解説されているので、一通り読めば発音記号なしでもスムーズに読めるようになります。
本を読むのが苦手! 手っ取り早くネイティブの発音を真似して覚えたい! という方はこれ。小難しいことは一切書いていません。付属DVDの映像を見ながら発音の練習ができますので、かなりわかりやすいと思います。
シャドーイングならこの本でしょう。山田塾長は実際にこちらの本を使って練習したら、かなり効果があったそうです。
昭和59年生まれ。東京都出身。21歳の時にイギリスへ約半年間の語学留学。28歳の時にワーホリでカナダへ。1年半滞在した後、30歳でマレーシアの音楽学校に入学。卒業後はフィリピンで社内翻訳者として働き、現在はフリーランスで翻訳をしながら、音楽を作ったり旅行したりしてます。TOEICは950点◎。フレディ・マーキュリーが永遠のアイドル。2か月の台湾ノマド生活をまとめた『台湾滞在記: 生活費 月6万円で一周 』がKindleで販売中。